先々週から地道に作り続けている堆肥。 先週、土を切り返した時に放線菌(有効菌)が発生していたので安心していた。 しかし本日、農業指導員のIさんの指摘を受けた時にミスをおかしていたことが判明した。 |
ビニールを剥がした後の堆肥の山。 この一見順調にみえる堆肥の発酵具合がおかしいことに気付いたのは、山に鍬を入れて土の切り返しをした時である。 |
先週は土に鍬を入れるごとに見えていた放線菌がいっこうに見当たらない。 それに、むせ返るような牛糞堆肥の匂いがまったくしなかった。 堆肥の山に手をやると、火傷しそうになるくらい熱い。 |
先週の講義によると、うまく発酵がすすめば放線菌は姿を消して山の土の温度も下がるが、匂いは消えないはずである。 しかしまだ堆肥を仕込んでから二週間しか経っていないし、土の温度は下がっていないので、完熟したわけではない。 疑問に思って土を切り返してうちに、どうも土の質が以前よりも粘土質に近づいていることに気付いた。 鍬を入れると、鍬の先に土がねっとりとくっつく。 それに土の中がどうも青っぽい。 農業指導員のIさんに見てもらうと、どうも堆肥に仕込んだ水分が多すぎたようである。 そのせいで土は発酵というよりも腐敗してしまったようなのだ。 堆肥の山の水分は60%に保つのが理想である。 そしてその状態は『土をギュッと握ると固まるが、指で押すとパラリと崩れる』程度というが、素人にはいまいち解りにくい。 多すぎるに超したことはなかろうと堆肥一山にバケツ3杯の水を仕込んでしまったけれど、それが間違っていたようだ。 Iさんが言った。 「もう一度山を作り直したほうがいいですよ。」 ******************* 失敗した堆肥の山を区画の四隅に避けて、余った土を再び耕した。 今週の中頃に来た台風9号のおかげか、乾いてみえるのは土の表面5cmくらいで切り返すとすぐに湿った土が見えた。 初めて耕した時とちがってずいぶん切り返しが楽である。 スコップがザックザックと入るので、およそ1時間程度で堆肥用の土の山を作る事ができた。 再び、米ぬかと腐植土を混ぜ込む。 先週から畑をやり始めたKさんから、堆肥に混ぜ込む肥料の役割を聞いたのでメモ。 ■堆肥に混ぜ込む肥料の役割
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作り直した堆肥の山。 |
山から土を一すくい。 Iさんに土を見てもらうと、水分を混ぜ込まずにこのまま堆肥の山にビニールをかけてしまってもよいという。 台風のおかげか、水分の含み具合が丁度よいらしい。 写真の状態が『水分60%』。 土をギュッと握ると固まる。 |
指で押すと、パラリと崩れる。 思っていたよりさらさらの状態なので驚いた。 これが60%であるならば、先週の切り返し時にはおそらく90%近い水分を混ぜ込んでいたのではなかろうか。 |
完成。 水分を抜けばもう一度やりなおせるとのことで、区画の四隅には失敗した前の堆肥を敷いた。 またこれから三週間は様子見です。 |
2010年9月11日土曜日
農夫になる日 -3 堆肥作りに不具合発生
2010年9月5日日曜日
農夫になる日 -2 畑に関する基礎知識
今日はマイファームの『秋冬野菜・座学講座』に行って来た。 農業指導員の方は畑には週二、三回くらいは来て頂けるが、時間帯が合わなかったりしてなかなか会えなかったりする。 まだ畑に触り始めたばかりの僕のような人間にとっては、日頃から聞きたかった知識をまとめて教えてもらえるよい機会である。 以下、忘備録と情報の蓄積も兼ねて。 **************************************** ノート(畑に関する基礎知識) **************************************** 畑に来たらまずやること
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本日の畑作業開始。 ビニールを剥がし、堆肥に水分を混ぜ込み、山を切り返す。 |
堆肥の山の表面に放線菌(有効菌)のだす白い菌糸を発見した。 |
山を切り崩した内部。 山を切り崩すと、土はざっくりと大きな塊になって崩れる。 土自体は柔らかくなっているものの、やはり粘土質の土であるせいか、土の粒子同士がくっつきやすい。 堆肥が完熟すれば、土も細かくなるという。 ここにも菌糸が張っている。 とりあえず発酵は順調のようである。 |
2010年9月4日土曜日
ベランダ菜園 -4 堆肥作り
途中放棄しかけたベランダ菜園だけど、もう一度チャレンジ開始。 以前使用したプランターの土は、きちんと対処すれば捨てる事なくもう一度使用できるということを知った。 自然のフィールドにある土と異なり、プランターの土は放っておいて肥沃になることはまず期待できない。 以前育てた野菜の種類に寄って土中の栄養素が偏った状態であり、かつフィールドでは拡散されるはずの病原菌の類いが圧縮されて増幅している可能性もあるので、適切な処置を施した上で再利用しなければならない。 梅雨開けごろにたまたま本屋で見つけた雑誌『男の隠れ家 2010年 07月号』で農業特集をやっていた。 これから農業をやってみようという人にはうってつけの特集で、貸し農園や自宅農園の情報など、人それぞれのスターティングガイドを始め、土の基本的な知識や野菜の特徴、農具の使い方など、結構細かく記載されている。 その中で、プランター土の再生方法というのを見つけた。 ■プランター土の再生方法
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上記内容をもとに実は7月半ばごろからプランター土の堆肥作りをしていたのでした。 設置しておいたビニールの封を開けてみると、仕込んだ時に匂った土の匂いがまったくしない。 かき混ぜてみると、土の奥のほうからもわっと匂ってきたが、おそらく溜まっていた発酵ガスが抜けているのだろう。 ホームセンターで買って来たプランター用の野菜培養土と半々に混ぜて、大きめのプランターを三つ、ベランダにセットした。 ここにはハーブ類を植える予定。 | |
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