2011年2月6日日曜日

定点観測データロガー -8 : データロガーをフィールドに設置する



定点観測データロガー Honeypot センサー配置図

<計測内容>
  • Temperature No.1: 堆肥の発酵温度
  • Temperature No.2: 畝の地表温度
  • Temperature No.3: ビニールトンネル内の温度
  • Illumination: 日照時間
  • Air Temperature: 気温
  • Humidity: 湿度
  • Dew point: 露点


<回路の修正とケーブルの配置>


LM35DZパスコン・ダンパー回路
センサを繋げたケーブルは長さが数mにも及ぶので、当然ノイズ対策が必要になる。
こちらを参考にし、温度センサ回路にパスコン・ダンパーを取り付けた。

温度センサ: LM35DZ
センサ周りの回路は接触不良を起こさないようにエキポシ樹脂で固める。
ケーブルはシールド線を使う。
温度センサLM35DZのプラスピン・OUTPUTピンにそれぞれシールド線を一本ずつ、そして
GNDピンには上記二本のシールド線のシールドそのものをよじってハンダづけする。
配線はホームセンターで0.1m/15円で売っていた透明のホースに通してArduinoまで繋げる。
ヒーターを買った時に付いていた梱包材をホース口にあわせて切り抜き、
センサの頭だけだしてホースに固定し、エキポシ樹脂で固める。


照度センサ:フォトダイオード S9648-100

気温・湿度・露点センサ: SHT-71

照度センサとSHTセンサは地表約50cmほどの高さに園芸用のトンネル支柱と麻縄で固定する。
照度センサはなるべく日に当たるほうがよいし、
湿度を計るSHTセンサは構造上水没させてはならない。
100円ショップで売っていたきゅうすの金網茶こしで覆ってから
梱包材を屋根にする形で固定して、やはりエキポシ樹脂で固める。


土に埋め込んだ定点観測データロガー
水没しないように4重に囲った定点観測データロガーHoneypot。
SDカードスロットが上を向いているのですぐに交換できる。
ON/OFFスイッチ付き電池ボックスもタッパ内に入っている。
蓋を閉めて土をかけてからジョウロで水をかけタッパ内を確認してみたが、水漏れはしていなかった。


堆肥の山

ビニールで覆われた堆肥の山
春に向けて土作り。
土を耕した後に米ぬかと腐植土、牛糞堆肥を入れ、よく混ぜ込んで水分を加える。
土を手でぎゅっと握りしめると固まるが、指で押すとポロリと崩れるくらいが丁度よい。
温度センサを堆肥の山の中に入れ、山にビニールをかぶせる。
後はひと月ほど発酵するのを待つ。
うまくいけば発酵熱は60℃程まで上がり、土の中の病原菌を減らしてくれる。
こちらに書いた通り、その後に有効菌が増えて行くはずだ。


畝の地表温度計測用の温度センサ

ビニールトンネル内温度計測用の温度センサ


<センシングのテスト>

すべてのセッティングが終わった後に、持ってきたラップトップとデータロガーを繋ぎ、
以下のスケッチでセンシングのテスト。


Source code: Honeypot_sensor_test ▼

計測は一応出来ている模様。
後は以下のスケッチを順次アップすればよい。


Source code: eeprom_I2C_clear ▼(外部EEPROMのメモリクリア)

Source code: Honeypot ▼(定点観測データロギング)

土に埋め込んだ定点観測データロガー
スケッチをアップして、データロガーのジッパーを閉じる。
計測開始日付時刻 2011年2月5日 16時30分。