今日はマイファームの『秋冬野菜・座学講座』に行って来た。
農業指導員の方は畑には週二、三回くらいは来て頂けるが、時間帯が合わなかったりしてなかなか会えなかったりする。
まだ畑に触り始めたばかりの僕のような人間にとっては、日頃から聞きたかった知識をまとめて教えてもらえるよい機会である。
以下、忘備録と情報の蓄積も兼ねて。
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ノート(畑に関する基礎知識)
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畑に来たらまずやること
- 観察する。畑全体をよく見て回る。歩き回るだけでなく、しゃがんで葉の裏や茎の太さ、色などもよく観察する。茎の下の方は、土中の栄養素と水分をやり取りしている箇所なので作物の状態が比較的見えやすい。
- 水分補給水分は上からかけずに根がある箇所(地面)に直接やる。葉に水滴を当てない。
- 異常の早期発見。異常を見つけたらすぐに適切な処置をする。
- 害虫の駆除。
- 病気になった箇所、株の削除。
- 余計な枝葉の剪定と間引き。例えば、トマトなどは放っておくと茎と葉をどんどん延ばして他の枝と競争するということになる。わき芽を見つけたらすぐに手で取り除く。はさみを使うと、病原菌などを移してしまうことがある。
- 観察ポイント。
- 日照:あまり日光を当てないと、光を求めて茎は上へ上へと伸びて行ってしまう。結果、上の方の葉に邪魔されて下の方の葉に日光が当たらずに他の作物の茎も伸びるという悪循環が発生する。
- 空気
- 栄養
- 風通し
- 雑草:雑草の根は目的の作物が根を延ばす空間を狭めてしまう。マルチなどをして日光を遮断し、雑草を生やさないようにする。
苗選びのポイント
- 茎が太いものを選ぶ。太ければそれだけ栄養素と水分を上に上げる事ができる(トマトは例外)。
- 節と節の間が短いものを選ぶ。節間とは、本茎から分岐した枝の付け根と付け根の間の長さの事。
- 同じ葉の枚数であるならば、葉の小さい物を選ぶ。葉を構成する要素数は、実はすべて同じ数である。そのため、大きい葉であるとその分だけ葉の構成要素の間にスキマがあり、そこに病原菌が入りやすくなる。葉が小さいとその分だけ厚みがあることになるし、下の方の葉にも光が当たりやすくなる。
土つくりに関して
- 水をつかむような粒子構造をもつ土を作る。すぐに地下に浸透しないで、畑の土全体にまんべんなく水分がいき通り、水分を保持し続ける。
- 朝霞の土はもと水田なので粘土質の土である。水はけはあまりよくなく、台風や集中豪雨の後は水たまりが出来やすい。もし水が引いたとしても、土の浅い深度の階層で水分が溜まっている事があるので、そのような時には畑に深い溝を掘って、土の中の余計な水分を逃がしてやる必要がある。
堆肥作りについて
- 土の粒子が細かくなるように畑を耕した後に、腐植土と米ぬかと鶏糞を混ぜ込み、山を作る。水分を加え、水分が蒸発しないようにビニールマルチで覆いをしてやる。
- まず始めに増殖するのは病原菌である。病原菌は作物には有害だが、土を構成する要素としては必要な物である。
- 病原菌の増殖のピークが過ぎると、次に有効菌が発生する。これが作物に必要な微生物である。土を見て白い菌糸が確認できれば、有効菌が順調に発生している証拠である。有効菌が発酵を即すに連れて、土の温度はどんどん上がり続け、発酵臭も増す。時々、ビニールを剥がして堆肥の山を切り返してやる。これは、空気を入れ替えるためと、上がり続ける温度の調整のためである。水分60%、温度60℃を保ち続けるのが理想。
- 最後に、青カビなどの細菌が発生する。
- 堆肥は、この三種類の微生物の数が落ち着き、土の温度が上がらなくなったら完熟となる。有効菌が出す発酵臭が匂うのが望ましい。土の匂いとは、有効菌の発酵臭そのものだからである。
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本日の畑作業開始。
ビニールを剥がし、堆肥に水分を混ぜ込み、山を切り返す。
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堆肥の山の表面に放線菌(有効菌)のだす白い菌糸を発見した。
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山を切り崩した内部。
山を切り崩すと、土はざっくりと大きな塊になって崩れる。
土自体は柔らかくなっているものの、やはり粘土質の土であるせいか、土の粒子同士がくっつきやすい。
堆肥が完熟すれば、土も細かくなるという。
ここにも菌糸が張っている。
とりあえず発酵は順調のようである。
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