2010年1月24日日曜日

電子回路の基礎 -4 LEDについて

この投稿は、建築発明工作ゼミ2008を参考に、現在の仕様にあわせて新たに書き起こしたものです。
この投稿内容については、上記ブログ管理人のkousakuさんの許可を得ております。


LEDライト

簡単にLEDを説明します。
LEDは電流を一方向にしか流さない特性があるため、+と-を電源に対して正しくつながないと発光しません(逆につないでも壊れるということは、ほぼありません)。上図のように、通常二つの端子(アノードとカソード)があります。アノード側をプラスに、カソード側をマイナス(GND)に接続します。

LEDの多くは2.5V前後の電源で発光するようにつくられています。正確に言うと、+から-にかけて、その両端にかかる電圧の差(電圧降下)が2.5V前後必要であるということです。単三乾電池は1.5Vですから、一つでは光らせる事はできません。そして、Arduino基盤上の5V電源とGND(0V)に直接つなぐと、電圧降下の差が大きすぎて壊れる恐れがあります。そのためにArduinoに接続する回路に抵抗をかませる必要があります。

Arduino基盤の13番ピンは特別で、抵抗なしで直接つなぐことができますが、0〜12番ピンに接続する際には、抵抗(220〜470Ω程度)を直列つなぎしてください。LEDによって特性が異なりますので、より精確に行いたい場合は、購入する際に使用電圧や最大電流についてメモしておくか、付属のデータシートを参考にしてください。


アノード側に抵抗をつないだ場合は、抵抗を通して5Vの電圧が2.5Vまで下げられ、LEDによって2.5Vから0Vに下げられます。
カソード側に抵抗をつないだ場合は、LEDを通過することで5Vの電圧が2.5Vまで下げられ、抵抗によって2.5Vから0Vに下げられます。
最初にプラス側で電圧をさげておくか、最後にマイナス側で電圧を下げるかという違いです。もし、抵抗を取付けなければ、LEDにおいて5Vから0Vに一気に下げられ、電位差が5Vになってしまい使用電圧である2.5Vをはるかに上回り破損してしまうという感じです。抵抗の取付けについては、回路設計やLED の特性に応じて使い分けてください。

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